仲買人の仕事は信頼関係がものを言う。

PROFILE

渡辺 玄太

2014年入社

高校卒業後、肉の卸売業者に就職。肉の加工作業をメインに経験を積む。4年間の勤務を経て社長である父から打診を受けたことをきっかけに、渡辺商店に入社することを決意する。

日常の業務について

ルーティンワークとしては、毎朝卸売業者から買い付けた貝や魚の梱包、店頭でのディスプレイ作業、来店されるプロの方向けの接客をしています。

それとは別に、鮮魚の売り込みに重点を置いた営業活動にも取り組んでいます。具体的には、既存の取引先であるホテルや飲食店へのメールでのアプローチ、タイミングを見計らって直接訪問し、タイムリーな情報提供を兼ねた営業を行っています。

業界に入ってちょうど10年が経ちましたが、この仕事は奥が深く、まだまだ経験を積まなければならないことがたくさんあると日々痛感しています。

家族が経営していたこともあり、幼少期からこの仕事に憧れを抱き続けていました。改めて、この仕事を行うことのできる喜びを噛み締めながら、今後も頑張っていきたいと思っています。

仕事の楽しさや魅力について

魚の仲買人の仕事は、予想以上に周囲の方々と密接に関わる仕事です。そのため、人との関わりが大好きな自分にとってはまさに天職と言える仕事だと思っています。

売り手の方々と良好な関係を築き、買い手のお客様にも喜んでもらいたいという思いを常に心に留めながらのやり取りは、ひとつひとつこそ小さな出来事かもしれませんが、それぞれが大切な意味を持っています。

さらに、売り手と買い手との間で行われる駆け引きや交渉もこの仕事の醍醐味のひとつです。価格や条件を調整しながら、双方にとって最善の結果を導き出す瞬間には何物にも代えがたい達成感を感じます。

何よりも意識しているのは、常にお客様のことを考えることだと思います。例えば、1週間に5回のご注文をいただいた場合、5回すべてで価格だけでなく、クオリティも変わらず提供できるようにしなければなりません。このことを常に心がけて仕事をしています。

この仕事の根底にあるのは、何より信頼関係です。それを一度でも崩してしまうと、せっかく築き上げた関係が崩れかねません。そのため、安定供給と誠意をモットーに、日々の業務に取り組んでいます。

仕事の大変なこと

朝が早く、昼夜逆転してしまう仕事であるため、体が慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。しかし、慣れてくれば誰でも問題なく働けると思います。

それ以上に大変だと感じるのは、朝から晩の通常の時間帯に働いている取引先との時間のギャップです。ちょうど自分が眠ろうとするタイミングで連絡が来ることもあり、避けられないこととはわかっているものの、やや大変に感じるときもあります。

今後の目標について

以前は貝の渡辺商店として豊洲・築地界隈では知られる存在でしたが、最近では鮮魚も取り扱っており、貝も魚もすべてが揃っているお店となっています。

しかし、昔のイメージがそのまま残っており、現在も貝専門店と思っているお客様が多いのも事実です。そのため、渡辺商店に来れば1軒で海産物を買い揃えられるというイメージを構築できればと考えています。

もちろん、そのためにはより多くの鮮魚を取り扱わなければなりません。新たな仕入れルートの開拓や商品ラインナップの見直しを行いつつ、より充実した海産物のラインナップを提供できるよう努めていく所存です。

メッセージ

元気があって、コミュニケーション能力が高い人であれば、非常に充実した毎日を過ごせる環境だと思います。興味を持たれた方は、ぜひ私たちの仲間になって、ともに頑張っていきましょう!